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AIでプログラマーは全滅か?今後の生成系AIの活用

  • 作成日: 2025-02-23
  • 更新日: 2025-03-01
  • カテゴリ: その他

AIでプログラマーは全滅するのか?

AIでプログラマーは全滅するのだろうか。
つまりプログラマーの仕事をAIに全部取られるということだ。

果たしてそんなことは起こりうるのか。

AIの現状

AIは現状、生成系AIという形で、躍進している。
生成系AIとはプロンプト(命令)によってコードや文章を生成するAIのことである。

たとえばプロンプトに「Pythonでファイル削除のスクリプト書いて」と書くと、
生成系AIは「わかりました」と言ってPythonスクリプトを書いてくれる。

こういったスクリプトなどは簡単に作ってもらえるというのが、現状のAIだ。

AIに出来ないこと

AIに出来ないことは何かあるだろうか。
パッと思いつくのは上流工程であるが、これはできないのだろうか。

だがAIも最初にプロンプトでテーマを書いて、あとは対話形式でそのテーマに沿った生成を行う、というのは出来る。
つまり上流工程の、客と仕様を煮詰めるというのは、出来ないことはないはずである。

客にAIに聞いてもらって、AIがヒアリングをして、仕様を詰めていく。
こういうことはできるだろう。

AIに出来ないことは物理的なもの

現状のAIに出来ないのは物理的なものだ。
つまりインフラである。

サーバーの配置、回線の接続などはAIはまだできない。
それは人の仕事である。

3DプリンターとAIは相性が良いが、その内、インフラも3DプリンターとAIで構築できるようになるかもしれない。
つまり設計だけ読み込ませて、あとはパソコンも回線も全部3Dプリンターで製造するということだ。

パソコンを3Dプリンターで製造する!
このアイデアは素晴らしいものだ。
だが、実現にはまだ時間がかかるだろう。

否、プログラマーは全滅しない

プログラマーは全滅しないという観点から考えてみよう。
現状、AIはプログラマーの道具である。

プログラマーはコードを生成するためにAIを使っている。
そしてそれによって大幅な時間短縮を行えている。

これが現状である。

この現状において、AIがプログラマーを全滅させるというのは、突飛な考えであると言える。
道具が職人をなぜ全滅できるのか。
果たしてそんなことはできない。

プログラマーが全滅するなんて言ったのは誰だ?!

業界でまことしやかに噂されるプログラマー全滅説。

だがそんなことは起こらない。
起こるとしたらはるか未来だ。

だが2030年代は技術的特異点がやってくると聞いている。
そうなると加速度的にAIが進化していく可能性がある。

なんでも、AIの研究には、人間より賢いAIをどう制御するか、という研究もあるそうだ。
その研究者はみんな研究所を辞めたらしいが・・・。

プロンプトエンジニアという仕事は?

ところで生成系AIの躍進によって「プロンプトエンジニア」という仕事が注目されるようになった。
これは、プロンプトを考えるエンジニアのことだ。

果たしてエンジニアと言っていいのか、という議論はあるだろう。
だが、プロンプトでコードを生成し、その生成物に責任を持つのであれば、立派なエンジニアであると言える。

そこで疑問が生まれる。
プロンプトエンジニアは、プログラミングが出来る必要はないのか?
ということだ。

プロンプトエンジニアにプログラミングは必要か?

果たしてプロンプトエンジニアにプログラミングは必要だろうか?
プロンプトさえ書ければ、コードを書く必要がないのである。彼らは。

だからどういうプロンプトが質の良いコードを生むかについて考えればそれで良いのである。

果たしてそんなことが言えるのだろうか?

この答えは「言える」と言っていい。
なぜか?

思い出してほしい。C/C++を書いていてアセンブラについての知識が必要になったことはあるだろうか?
コンパイラがアセンブラのコードを生成して、それを機械語に変換するという過程を、知っている必要があるだろうか?
もっと言えば、機械語を読める必要はあるだろうか?

答えはNOである。
抽象化をすることで、下位レイヤーについての知識がいらなくなる。

これと同じことがプロンプトエンジニアリングにも言える。
プロンプトによって高級言語が抽象化される。
よって高級言語を読める必要はなくなる。
ということである。

だが、プログラミングは出来た方がいいだろう

しかしだ。
プロンプトだけやっていても、いざという時は来る。
それはAIがバグを埋め込むということだ。

そうなったらデバッグは人間がやらなくてはいけないことになるだろう。
その時にプログラミングができなければ、解決できる人がいなくなってしまう。

昔、コンパイラにバグが多かったころ、プログラマーはコンパイラのバグを疑ってデバッグしていた。
その時にアセンブラの知識が必要になった。これと同じことが言える。

そう、プログラミングは出来た方がいいのだ。

プログラマーを全滅させたい存在

逆に問う。
プログラマーを全滅させたいと願っている存在は何だろうか?

それは資本家に他ならない。
資本家は、よく働き、精度の高い労働者を常に求めている。

人間は精度の低い労働者だ。
AIがこのまま進化していけば、AIは人間の最高頭脳に匹敵する性能を持つと言われている。
そうなったときに資本家は、労働資本としてAIを取るだろう。

人間に残される仕事は、AIが入り込めない仕事に限られる。

おわりに

プログラマーは当分、全滅しないだろう。
びくびくしながら仕事をする必要はない。
だが全滅させたがっている存在があることは忘れてはならない。
我々は生き残らなければならない。